【短編】私はりんご

「っかさあ…別れよ?」




八月の終わり。



とっさに言われた一言でした。



「なんで……?」



私は、別れたくないんだよ…?




その時の彼は、



頬をふくらませていませんでした。




そんな彼に、私は、



ほのかな可能性を抱いてしまいました。







「飽きたから。」







彼の一言で  




私は青りんご。



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