【短編】私はりんご
桃色りんご

その夜、私は泣き続けました。





“飽きた”




飽きられるんだったら、


嫌われたほうが良かった……







そんな私に、躊躇いながらお母さんは言いました。




「ご飯よ?」




「分かったっ…」




もちろん、ご飯なんて口に入りません。







大好物だったりんごも、





見るのも嫌になりました。



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