『俺にしとけよ。』
『ほら。だからお前は負け犬なんだ。




兄貴のことが好きなかなをこっちに振り向かせようとか思わないんだから。




兄貴に負けるって自分の中で決めつけて、




負けて笑われるのが恥ずかしくてたまらない。




自分を守りたくて仕方なくて




本気になんてなれっこない。





そんな負け犬の気持ち、俺は知らないし、知りたくもねぇ。





俺の知ってる宮原翔は勇敢で、負けず嫌いで、かなとバスケにマジで、大好きで、



もっともっと強いやつなんだよ…!!』






「陸………」







『俺は今のお前が嫌いだ。




俺ならもし由紀にどんな好きなやつがいたとしても、




足にしがみついてでも離さねぇ。




それがどんなにかっこ悪くてダサくても、何もしねぇより、よっぽどマシだよ。』





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