『俺にしとけよ。』
触れる。~悠side~
***




「オムライスもうできるから。」





俺は台所越しにチサに言った。





『ん。わかった。ありがとう。』





チサはゆるニットの袖を少し捲ってダイニングテーブルについた。






今日も可愛いなぁ。チサは。





俺はなんだか優しい気持ちになって出来上がったオムライスをテーブルにおいた。





『ごめんね。いつも悠に作らせて。でも、悠のオムライス美味しくって!』







いただきます、と手を合わせたチサはアツアツのオムライスを頬張った。







『ん~~!!おいし~~!!』







本当にうまそうに食うから、俺まで笑顔になる。







なぁ、チサ。チサは俺の自慢の彼女だよ。





< 4 / 81 >

この作品をシェア

pagetop