『俺にしとけよ。』
***





それから1か月たった。







もう、冬の11月。私たちはお互いに何かの温もりを求めるように何度も、何度も会った。






そして今日、修に抱かれた後に修の寝ている横顔を見て初めて泣いたんだ。







修の前で見られてはいないけど、悠のいない殺風景な自分の部屋で初めて泣いたんだ。






涙を流しながら台所を見て、何だか悠のオムライスがすごく食べたくなった。







こんなこと思うのは生まれて初めてだった。








その時私は修が起きていることも、テレビの上に飾ってある悠との写真をみて







『チサの彼氏って、悠なんだ。…面白いな……』







そう修が呟いたことにも気づいてなかったんだ。







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