『俺にしとけよ。』
普段は交通量なんてほとんどない交差点なのに、






本当に運が悪いとしか言いようがなかった。







しょうがねぇよ!!そう兄貴は笑ったけどその夜、ずっと兄貴が悔しくて泣いていたのを







俺は知ってるんだ。








あの時、俺がひかれてればよかったんだ。








俺はバスケが大好きだけど兄貴ほど天才的な才能は無いし、







そうなったほうがよっぽど良かったってバスケに関わる人の全員がそう思ってると思う。






試合に出ればいつもそう。







ーーー『宮原?宮原ってあの宮原悠?』





ーーー『違うよ、弟の方。』






ーーー『あぁ、あの。でもお兄さんには劣るよねぇ。これからの伸びに期待ってとこ?』






ーーー『言えてる~~!!』







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