『俺にしとけよ。』
***
『マジで置いてくぞ?』
「いーから。いーから。考え事あって。」
『ふぅん。じゃな。』
バタンーーー
ドアの閉まる音がする。
部室には俺一人。
開いた窓から冷たい風が吹いた。
でもさ、例え皆の勘違いだとしても
「三嶋じゃ、ダメなんだよ………」
ため息混じりの俺の声が、一人だけの部室に響く。
俺は知らなかった。
部室の外に人影があったことを。
『なんで……私じゃ……ダメなのよ…?
なんで…水谷なのよ………?』
俺は何も知らなかったんだ。
『マジで置いてくぞ?』
「いーから。いーから。考え事あって。」
『ふぅん。じゃな。』
バタンーーー
ドアの閉まる音がする。
部室には俺一人。
開いた窓から冷たい風が吹いた。
でもさ、例え皆の勘違いだとしても
「三嶋じゃ、ダメなんだよ………」
ため息混じりの俺の声が、一人だけの部室に響く。
俺は知らなかった。
部室の外に人影があったことを。
『なんで……私じゃ……ダメなのよ…?
なんで…水谷なのよ………?』
俺は何も知らなかったんだ。