『俺にしとけよ。』
『えっと…』







チサ、と呼ばれた女性が私を見つめた。







『確か……かなちゃん。だよね…?


悠からは話、聞いてるわ。自慢のかわいい幼馴染み兼妹がいるって。』







私の思考回路はストップしたまんま。






「悠……、この綺麗な人は…?」








本当は耳を塞ぎたかった。聞きたくなかったの。







でもダメなんだ。聞かなきゃ強くなれないから。






ねぇ、悠。やっぱり私は…









『かな、こちらはチサ。俺の彼女。結婚も考えてるんだ。』






妹、だったんだね。









< 61 / 81 >

この作品をシェア

pagetop