『俺にしとけよ。』
「そうだよねぇ。私もすごい嬉しい!!


そういう場所でチサさんとも悠ともあえて。


2人のお邪魔しちゃ悪いので妹はそろそろおいとましまーす!」







へへへッと笑った。ツンと鼻の奥が熱くなる。







「じゃあね!!悠!!チサさん!!」







私は手を振って、怪しまれないように歩いてゆっくりその場を離れた。








曲がり角を曲がると2人は見えなくなった。







その瞬間だった。








「うっ……う……うっ……」








私は声を押し殺して泣いた。







悠が嫌じゃなくて、チサさんじゃなくて、







これまでまだ時期じゃないからって






なかなか素直になれなかった自分自身にたいして、







悲しくむなしいと感じたんだ。








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