『俺にしとけよ。』
翔の声が温かくて涙が溢れた。






「ごめ…私……」








私の喉からは嗚咽が漏れた。







『…分かった。』







プチ。電話が切れる音。








ーーープープープー







私は無機質な音を聞き、その場にたおれこんだ。







いつの間にか私は一人で河原まで来ていたんだ。






後ろからは河原の近くでやってるラーメン屋のおじさんの声が聞こえた。







…私、翔にも見捨てられちゃった。







< 65 / 81 >

この作品をシェア

pagetop