『俺にしとけよ。』
「うん。チサさんって言ってね、


すごく色が白くて可愛いし美人さんなの。


私なんか敵わないよ。」









『…俺ならさ、』









「ん………?」







翔が私の肩に顔を埋めて言った。







『俺なら、迷わずかなを選ぶ。』








「翔………」








小さくホッと白い息が漏れた。







そうやって言ってくれる翔のが暖かいんだ。






翔といる方が楽なんだ。








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