気になるあの子はまひろちゃん。



俺とまひろちゃんは、ミルクティーの一件の次の日から、度々自販機の前で会うことが増えた。



それから、じゃんけんで負けたほうが買ったほうに奢る、なんてことも毎回のようにできるようになった。



少し親しい、くらいの言い方なら許される仲になれたんじゃないかと嬉しくてたまらなかったりするのは秘密だ。




「じゃあ、今日もさっそく!」



まひろちゃんがにやりと笑って手をぐーにして出して来る。


それに一歩出遅れながら、ぐーを出し返して。



「さいしょはぐー、じゃんけんぽい!」



俺が出したぱーにたいして、まひろちゃんはちょき。


< 20 / 70 >

この作品をシェア

pagetop