気になるあの子はまひろちゃん。







「補習?」

「うんー……」




まひろちゃんと少し親しくなってから、2週間程経った頃。



まひろちゃんと自販機のそばのベンチに2人、並んで腰掛けて。


いつも通りに他愛のない話をしていた。




その他愛のない話のなかで、3日前に終わった定期テストの話題が出てきた。



どうやらまひろちゃんは、あまり勉強は得意ではないらしく。


定期テストで赤点をとってしまい、数日後に控えた再テストに向けてこれから放課後は毎日補習づくしらしい。




ちなみに俺はというと、

理数系なら得意なほうだし、文系も平均点はあるかな、て感じで成績はいたって普通。




「もうほんとやだ!
 数学なんて授業だけでいっぱいいっぱいだもん!
 これ以上頭に数式入れたら破裂しちゃうよあたし!!」



ばたばたと足をばたつかせ、むぅと渋い顔をするまひろちゃん。

そんな表情も可愛い。


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