水曜日のクリスマス



彼は水曜日だけなのか、毎日来てるのか……。


それは分からない。


好きな本が同じなだけ。


彼のことはそれだけしか知らない。



でも……。


本を選びながら小声で少しだけする会話。


それがとても心地よかった。


隣に並んで本を選んでいるだけでも心地よい。


温かくなれる。


彼はそんな存在だった。




図書館と彼。


わたしは一番居心地のいい場所を見つけたんだ。










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