水曜日のクリスマス
今日はクリスマス。
瑞歩が言ってたように、彼にだって予定があったんだ。
予定があるってことはそういうことだよね。
図書館に来るより大切な予定が……。
そう、もともとは約束してたわけじゃない。
彼だって……ただ、本を借りに来てただけだ。
わたしが勝手に気になってただけ。
何一つ、おかしいことはない。
ただ……来週からは来れないのが心残りなんだ。
わたしは図書館を見つめてから、後ろ髪を引かれる思いで立ち去った。