水曜日のクリスマス



わたしだって……最後にはしたくない。


数分前まではこれが最後だって思ってた。


もう会うことがないだろうって。


でも……。



「プレゼント、受け取ってもいいですか? わたしからもプレゼント、贈らせてください」



そう言って手を差し出すと、彼が手を握り返した。


てっきり、プレゼントを渡してくれるもんだと思ってた。


びっくりして彼を見ると……。



あの時……

図書館で初めて笑いあった時のいたずらっぽい笑顔がそこにあった。










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