頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
夕陽がさらに気温を暑くさせる帰り道。
隣にいるのは紬じゃなくて、隣のクラスの女の子。
彼女ってヤツ。
「ねぇ…風真はあたしのこと好きぃ?」
「なんで?」
「だって~……他の子ばっか見てんじゃん」
不服そうに俺を見上げる彼女は、化粧が濃い。
濃すぎる!
「あたし達別れない?」
「いいよ。別れよ」
「はぁ!?ちょっとくらい考えてくれてもいいじゃない!」
「じゃっ、今までどーも」
泣きながら俺の名前を呼ぶ女の子は無視。
俺だって別れたかったし、ちょうどいい。
結局、コイツも俺のことちゃんと好きになってくれてなかったから。