頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
授業中の風真からして、おバカが滲み出てるし。
ほら、この英語の授業中だって………
「じゃあー……一条くん。3番の問題は何を聞いてますか?」
英語の女の先生が隣の風真を当てる。
ダメダメ!
風真の一番苦手教科なんだから……!
「え?んーっ……分かんないです。代わり西園さんが答えたいそうです」
「はぁっ!?」
「西園さん、積極的でいいですね!」
「へっ、あ、あたし……ちょっと風真……!」
隣で下を向いてケラケラ笑う風真のイタズラにまんまとハマった……。
こんなバカでイタズラなヤツに勉強なんて教えるかっ!
「……なぁ、紬。ごめんね~。拗ねないで?」
「勉強なんて教えない!風真なんて全教科補習コースでいい」
「いや、マジで……ほんっとごめんなさい!………プリン奢るから」
「………教えてあげる」
プリン一つで揺れ動くあたしもあたし。
プリン奢ってもらえるなら何だって教えますとも!