頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



放課後の教室。


風真と二人でお勉強デート。


真剣に考え込む横顔カッコイイ………。


「ちょっと紬。俺に見とれてないで勉強教えて」

「見とれてない!風真が考えすぎなだけ……」

「ったく、かわいくねーなぁ。強がんないであん時みたいに素直になって?」

「あ、あれは…そのっ……」


文化祭の時は、ほんとに風真に嫌われたくなくて必死だったから……


子供みたいに泣くことしかできなかったんだもん。


今だに時々、この話をされると恥ずかしくて逃げ出したくなる……。



「分かんなっ!公式使ったら変な分数になるんだけど…?」

「あっ、ほら。ここで計算ミスしてるから整数になんないの」

「……せいすうって何?」


誰かこの人に分かりやすく勉強教えてあげて下さい!


あたしじゃ手に負えない!


「あれ~?また半分以上間違えた……」

「一緒に頑張ろっか」


悪気なさそうな顔でニコニコする風真を見てると怒るに怒れないじゃん。


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