頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
基礎問題を1問理解するのに30分。
あなたは授業中にいつも何を聞いてたんですか?って真剣に聞きたい!
「あ``ー!もう疲れたぁ……」
「あと少しだから頑張ろう。ね?風真?」
「かわいい紬に言われたら頑張れるわ~」
「かわいくないよっ……」
優しくあたしに笑いかけてくれる風真にドキドキして………
顔を逸らしちゃうんだ。
かわいくないあたしをかわいいって言ってくれる風真からは、いつも自信をもらえる。
「紬とおんなじ学校でよかった。もし紬が女子校受かってたら……なかなか会えねーじゃん」
「あたしは……やっぱり……女子校がよかった」
忘れもしない中3のあの記憶。
あたしは嫌なモノから逃げたくて女子校に決めたのに……。
「でもね……風真がいるから頑張れるよ。風真がいなかったらダメだった」
「俺はさ、ずっと紬の味方だから。あの時に約束したよな?」
「隠し事禁止……でしょ?」
「ははっ!覚えてんじゃん。えらいえらい」
あたしの頭をポンポンと優しく撫でてくれた。
その痛いほど伝わる優しさに甘えようって決めたあの日から……
風真はあたしの幼なじみであり味方なの。