頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
暖かい空気に包まれる中、風真はまた真剣な面持ちで机に向かった。
……と、思いけや!?
「あっ!そうだ!俺のやる気アップさせてよ!」
「へ?どうやって?」
すると、風真はあたしの腕をぐいっと引いて耳元で優しく囁く。
「1問解けたら、ちゅーしてよ♪」
「……ほんとにやる気でるの~?」
「出るって。好きな子とキスだよ?」
「ん。分かった。解けたらねっ!」
こんな約束したあたしがバカだった……。
俄然やる気出した風真は、基礎問題はもちろん応用問題までスラスラ解いてく。
風真がルンルン気分で丸つけをしてる中、あたしはドキドキ……。
「正解~!5問正解したから5回ちゅー♪」
「ごっ、5回も!?あたし……から?」
「もちろん。ちゅー?」
「ん、んっ……」
静かに目を閉じた美形な風真に、あたしは顔を近付ける。
ドキドキ……と心臓の跳ねる音が、あたしの耳に伝わるから。
風真に聞こえちゃわないかな?