頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
ぎゅっとあたしは汗ばむ手を握りしめた時。
あたしの目の前にふわりと近付く顔。
先にキスされました……。
「遅い。俺、焦らされるの好きじゃないんだけど?」
「ごっ、ごめん………。だって緊張するじゃん…」
「こんなんで緊張してたら先が心配だな……」
「うるさいなっ、もう……!」
元々は勉強教えるためだけに残ってるんだから。
なんで、あたしと風真はキスしてんのよ!
それに学校だから、どこで誰が見てるか分かんないじゃん!
「ねっ、あと4回!キスしよ?」
「しない!全教科補習コースになっちゃえ!」
「ひどっ!もー、プリン買ってあげるから拗ねんな」
むぎゅっとあたしの頬をつまみ楽しそうに笑う風真。
あたしをいじって何が楽しいんだか……。