頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
久しぶりに見た顔で、相変わらず濃い化粧。
香水の匂いがキツく鼻を通る。
「風真に連絡しても繋がんないんだけど~?」
「ははっ……ケータイ換えたからかな。で、俺に何か用?」
ケータイ換えたなんて嘘。
こうでも言わないとめんどいことになる。
「ねぇ~!クリスマスデートしようよ。それでやり直そ?」
「あー……ごめん。今本命いるから」
「ズルイ!あたしも風真の本命がいいなぁ~♪」
「悪いけど諦めて?そっちとクリスマスデートするから。なっ?」
「え~?」
あからさまぶりっ子な態度で、俺の腕に絡み付く元カノ。
告白されたからって簡単に付き合うんじゃなかった!
どうにか説得して紬に見られない内に帰ってもらう。
紬には寂しい思いさせたくない。