頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



それから2週間ほど経った日。


いよいよクリスマス3日前まできた今日は終業式。


明日から冬休みだー!


俺らはもちろんクラス中お祭り気分!


でも、まぁ……これがなきゃいんだけど……。


「風真く~んっ!クリスマス会えないからクッキー作ったの♪」

「あっ、あ~……ありがと!もらっとく」

「えへへっ♪あたしも~!良かったら食べてね!」

「みんなありがとな~!」


元カノとか関係なく女子の皆さんが、わざわざ手作りクッキーをくれる。


もちろん、ちなももらってるみたい。


有り難いような……複雑な気持ち。


チラッと隣を見れば、頬を膨らませて教科書で顔を隠すつむちゃん。


「俺が好きなのは……」

「分かってる。分かってるけど……モヤモヤするの」

「ごめん……」


俺が謝っても唇を尖らせて、不機嫌な顔。


紬が一番好きだから安心してな?


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