頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
その瞳に浮かぶのは間違いなく焦ってる俺。
「ふふふっ……冗談だよ♪そんな顔するなんて風真らしくないね」
「冗談でもそういうこと言うの禁止!」
見馴れた姫花の笑顔に俺は苦笑するだけ。
何を言いたいんだか分かんない。
結局、成り行きで姫花と家までの途中を帰る。
気まずいことこの上ない。
「風真にクリスマスプレゼント。はいっ、クッキー♪」
「ありがと。1日でクッキーの収穫量ヤバイな」
「でも!私のが一番美味しいはずだよっ?気持ち込めて作ったしね」
「それは楽しみだわ」
軽く促して姫花と別れた。
しばらく話してないだけなのに、姫花が変わったような………
さすがに小学校から一緒だと、性格の変わり方は分かる。
不思議な気持ちとクッキーを持ちながら、トボトボ帰った。
紬が浮気なんて有り得ないし、ずっと俺のなんだから!