頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
彩るクリスマス
【紬side】
「よしっ……これでオッケーかな…?」
部屋の全身鏡の前に立ち、スカートをひらりとなびかせ1回転。
いつもより何倍……何十倍も気を使ったオシャレは風真のため。
かわいいって言ってくれるといいな……。
お昼の太陽に照らされながら家を出た。
「あ、紬~。おはよ」
「ふ、風真!あ、お、おはよ!」
「なに緊張してんの?十分かわいいから大丈夫だって」
あたしの頭をコツンと軽く叩く。
いつもみたいに撫でない理由はきっと……
「髪……すっげーキレイに巻いてるから、撫でたら崩れそうじゃん?」
「撫でてくれた方が嬉しいんだけどな~…」
「夜にいっぱい撫でてやるからっ」
「ふざけないで!」
バシッとあたしは風真の頭を叩く。
せっかくドキドキしてたのに~!!
今から行く遊園地デートに心を弾ませるあたしは、そっと風真と手を重ねた。