頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
遊園地に着いた時には、風真の髪は寝てたせいでボサボサ。
こういうとこ、昔からかわいいって思う。
「そんな寝癖頭じゃカッコよくないよ~……」
「まだ眠たいし……あ。王子様はキスで目覚めるって知ってた?」
「そんな冗談いいから早くしてっ!」
風真の寝癖頭をパシッと一叩き。
寝ぼけてないで早く遊園地~♪
小学校低学年以来の遊園地。
ジェットコースターやメリーゴーランドなどの乗り物。
それから観覧車………
どれも懐かしく感じる。
「うわぁ……あたしメリーゴーランド乗りたい!よく乗ってたなぁ~」
「確かに。紬ってメリーゴーランドのイメージしかないな」
「あっ……そいえば幼稚園の時に1回だけ一緒に遊園地来たね」
「そうそう!迷子になって俺の隣でずっと泣いてた時!」
「う、うるさいな!」
5歳くらいの時に風真とお姉ちゃんの真梨さんと来た遊園地。
みんなとはぐれたあたしと風真。
風真がずっとあたしの頭を撫でて「大丈夫だよ」って言ってくれてたの覚えてるよ。