頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



泣き虫なあたしを励ましてくれて、必死に泣くの堪えてた風真は当時のあたしに強く映った。


だから、あたしも風真みたいに強くならなきゃ……って思ったの。


でも結局は、お母さん達が迎えに来てくれたら風真が一番号泣だったんだけどねっ。


「なぁ、紬。迷子事件のことでも俺のこと思い出すなよ」

「お母さんに会えて号泣してた風真の話なんて覚えてないなぁ……」

「ガッツリ覚えてんじゃん!あー……恥ずかしい」


カッコ悪くなんて感じないよ。


むしろ、カッコよかったから。


二人で遊園地のゲートの所まで行くと、手を振りぴょんぴょん跳ねてる朱音さん。


朱音にぴったりくっついてる日波くん。


仲良さそうに見えるんだけどな~……?


「おはよ~♪つーむーぎー!早く遊ぼうよー!」

「朱音はしゃぎすぎー!ジェットコースターでも乗る!?」

「いいねっ!早く乗ろーよっ♪」

「へっ!ほ、ほんとに乗るの~!?」


あ、あたしほんとは………


ジェットコースターとか速い乗り物大嫌いなんですけど!!


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