頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
「原因は……風真のこと、かな?」
えっ………?
やっぱり風真のこと好きだからってあたしに嫌がらせ?
でも、それなら直接的に何かあってもいいような気がもするし………
「紬落ち着こう?堂々と風真と紬は付き合ってて。悪いことしてるんじゃないんだから」
「そうだよね?で、でも……」
「大丈夫。風真だって紬のことしか見えてないに決まってる。ね?」
「……日波くんと付き合ってから、朱音も大人になったね!」
「うっ、うるさいな、もう!」
二人の付き合った記念日は12月24日。
クリスマスの遊園地デートの時に告白されたみたい!
あたしの薬指にも風真からもらったシルバーリング。
「幸せならいいじゃない♪」
「そうだね!」
そんな幸せも束の間、肩を軽く叩かれ振り返ると璃玖くんが立っていた。
不安そうな面持ちで。