頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
焦ってる璃玖くんは折り畳まれた小さな白い紙をあたしに渡した。
「紬さんじゃ……ないよね?こんなの……」
「へっ?どういうこと………!」
紙に書かれた字は全くあたしの字じゃないのに……
『寂しいから慰めて?
紬より』
だ、誰がこんな文章書いたの!?
朱音もあたしの手元の紙を見て絶句。
「朝、俺の机ん中に入ってて……。一緒に委員会やってたから字体覚えてたんだ。こんな癖字書かないって」
「と、とりあえず……ありがとう璃玖くん…」
「うん。何かあったら俺に言ってね?紬さん」
午後の授業が移動だったらしく行ってしまった璃玖くん。
あたしが璃玖くんと知り合いってことしってるのは風真くらい……。
誰がこんなことしてるの?
「紬……大丈夫。あたしがいるから」
朱音が言ってくれた大丈夫の一言。
大丈夫だよね……あたし。