頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
信じてほしかった
【紬side】
学校中が浮かれている修了式。
風真と口を聞かずにいつの間にか時間が過ぎ去り、いよいよ春休み。
あの時大人になれなかったあたしがバカだった。
後悔しても……いくら思い出しても……
風真はもうあたしのことなんて好きじゃない。
振り向いてくれないんだから。
そんな状況の中、隣の席っていうのがどれだけ精神的にツライか………。
「紬~!今日の帰り暇?ってか暇だよねっ」
「朱音!決めつけないでよ~。ま、暇なんだけどね」
「やっぱりー♪一緒に新しくできたケーキ屋さん行こうよっ」
「行く行くー!」
気を使って……なのかあたしを誘い出してくれる朱音には感謝。
朱音には、あたしと風真の状況を全部話したから知ってるはず。
日波くんもそこそこ知ってるみたいで、あたしと風真の間にいる感じ。