頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
修了式が始まるまでの時間は基本的に朱音の席に行ってる。
風真の隣じゃ気まずくて話せたもんじゃない。
「そんな暗い顔しないでよ紬。厄介なのは姫花なんだよね~……」
「友達だから、あんまり言いたくもないし…」
あたしと朱音にとって姫花は大切な親友の一人。
そんな親友を悪者になんてしたくない。
「まっ、俺も紬ちゃんがそんなコトしないって信じてるよ」
「日波くん!」
「風真が気に入ってる唯一の女の子だし、単純にいい子だから!」
「たまにはいいこと言うじゃん千哉~♪」
日波くんもあたしのことを信頼してくれてる一人らしいけど………
遠回しに「風真とより戻せ」っていつも言ってくる。
戻せるモノならあたしも早く戻したいです………。
「ん~……春休みは何しよっかなぁ」
朱音は話の話題をすぐに春休みに変えてくれた。
気……使わせちゃってるよね?