頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
プリンを一口食べれば、あたしにいつもプリンを買ってくれた風真を嫌でも思い出す。
ダメ……忘れなきゃ。
そんなあたしの気持ちを悟ったように朱音は、コーヒーをかき混ぜながら言った。
「無理して忘れなくていいじゃん!時間に身を任せるって案外大事よっ」
「んー……なかなか忘れられなさそう。やっぱ好きだなぁ~って」
「それを伝えられたら一番楽なんだけどね」
苦笑する朱音につられてあたしも笑ってみる。
今、朱音がいてくれなかったらあたしの精神ボロボロでした……。
「お節介かもしれないけど……。実は姫花にあれから連絡したの」
「えっ……?姫花に?何て言ってた?」
「それがさ、電話番号変えられてて………ダメだった…」
「今日学校にも来てなかったしね」
よっぽどあたしと朱音には気付かれたくないのかな?
じゃあ、何で堂々とやらないの?
どうせバレるのに……
姫花……いったいどうしちゃったの?