頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
別れた感じになってるけど、幼なじみの関係としては今まで通り。
春休み中から普通に話すし、用があればお互いの家を行き来する。
だから尚更切ないんだわ………。
「よーっ!ラスト1年よろしくなぁ♪」
「ちな!退学にならなかったか!?」
「はははっ!ギリギリセーフってヤツ……?」
勉強出来なさすぎて進級どころか退学のちな。
3年の教室にいるってことは、どうにか進級できたっぽい。
よかった、よかった。
「あ、ちな……髪染めた?」
「今日は朱音ちゃんとデートなのですっ♪楽しみすぎて、こんな色になった!」
「幸せそうでなにより」
「風真こそ素直になれって~」
俺の頭をポンポン叩いて横目でチラチラ見てくる。
ちなの言う通り素直になれたらいいものの……
変な意地と弱さで素直になれない。