頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



ココアの美味しさに浸っていると何もかも忘れられる。


そう、忘れられてたんだけど………


「最近彼女の紬さんとはどうですか?」

「え``っ!?」

「前ほど一緒にいないみたいですけど……」


カケルさんにはもちろん、姉ちゃんにも紬との今の状況は話してない。


ありのまま包み隠さず話そう。


いずれかはバレること。


「紬とはゴタゴタあって距離置き中です。なんで今は単に幼なじみ」

「そうだったんですか……。何だかすみません」

「いやっ、全然!俺が素直になれてないのも悪いんで……」


謝られて焦る俺に、ココアを一口飲んだカケルさんが一言。


「自分が素直にならないと、相手もなってくれません」


分かってるけど………


素直になれないバカな俺。


「好きなら好きって言いなさいっ……付き合いたての頃よく真梨さんに言われました」


照れ笑いするカケルさんはちゃんと姉ちゃんに素直になれてるんだろうな……。


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