頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



こんな俺にはカケルさんがすっげー大きく見えた。


でも素直になれたところで紬に嫌われてないだろうか……


いや、嫌われてるはず。


「彼女をちゃんと信じてやれなかった俺が悪いから……もうダメっスね」

「本当にそう思いますか?風真くんは自分を責めすぎです」

「紬のせいにしたくないんです。元は俺が発端だし」

「責任感の強さはたまに裏目に出ますよ」


元々は姫花の件だって俺から始まった。


紬は責めたくないんだ……。


あの時、ちゃんと信用してやれなかった分責めたくない。


でも……好きでいてほしい。


「そろそろ、真梨さんのお迎えに行って来ます。遅れたら怒られるので」

「わがままな姉ちゃんをよろしくお願いします……」

「大好きな人のわがままなら苦ではないです。むしろ頼られるの嬉しいですから」


姉ちゃんの車のカギを持って出て行くカケルさんの背中はカッコよかった。


俺とは比べ物になんねぇや………。


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