頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
色んなことを考え過ぎて頭ん中がごちゃごちゃだ。
学校にいても考えてるのは紬のこと。
俺しか紬のこと思ってなくて一方通行かもしれない。
それでもいい………なんて思う俺はバカ。
放課後、紬と一緒に帰らなくなったから帰りは一人。
人気の少ない廊下を歩いていると、トントンと静かに背中を叩かれた。
「あ……姫花…」
「ふふっ。久しぶりだね風真。春休み中元気にしてた?」
「あぁ、まぁな。お前は?」
「私もいたって元気よ」
ふわっと笑う姫花の笑顔が怖くなる。
俺と紬の関係を壊そうとする今の姫花は嫌いだ。
俺らの仲良かった時の姫花はどこに消えたんだか、面影の欠片もねぇよ。
「あのー……ちょっと時間もらえる?」
「少しだけ、な」
姫花の後を着いていけば旧校舎の方へ歩いて行く。
嫌な予感するな……
こういう時だけ勘当たんないでくれよー…。