頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
新校舎を出てすぐ真隣に隣接する旧校舎。
職員室を出てすぐの廊下の窓からもよーく見える。
「……あれ?風真さん…と、姫花さん?」
二人が旧校舎に入って行く。
姫花さんは「かわいい」って後輩の俺らの間でもちょー有名人。
実際、かなりかわいいと思う。
紬さんの次にね!
紬さんという存在がいながら風真さん何してんだろ?
そこまで気にも止めず玄関で靴を履き替えると有名ヤンキーグループが旧校舎に入ってく。
ん……?
さっき、風真さんらしき人と姫花さんが入っててそんなに時間が経ってないはず。
ヤンキーグループって……マズイな、コレ。
いやっ、待てよ?
ハッキリ風真さんとも特定する自信もない。
風真さんらしき人……姫花さんは多分合ってるはず。
確認で紬さんに電話してみるか……。
玄関で急いでケータイを取り出した。
「……紬さん……早く出て…」
『……もしもし?璃玖くん?』
電話越しに聞こえる落ち着いた紬さんの声。
ヤバイ……嫌な予感するんだ。