頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
熱くなる頬を両手で包みながら、学食を出る。
ニヤニヤしてる朱音は完全にあたしの反応見て面白がってるだけ。
「はぁ~………」
「あれ?ため息なんて……どうしたの?紬?」
「えっ……。あっ!姫花!」
目の前に立つのは、スラリとスタイルが良く小さな顔。
色素の薄い茶髪を内巻きにして、くっきり二重があたしを見詰める。
まさに典型的美少女の咲田姫花(Sakita Himeka)は小中高と、ずっと一緒の一人。
あたしと風真、朱音、姫花は偶然にもずっと一緒なんだよね。
「ため息なんて勿体ないよ?」
「姫花ぁ~!」
「ふふっ♪あっ……あのね。実は朱音と紬に話したいことがあって……」
「なになに~!姫花の恋バナとか!?」
朱音が言うと、みるみる内に姫花の頬が赤く染まる。
えっ!図星!?