頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
太陽の光が輝く中庭。
中庭でも、日陰があるベンチに姫花を真ん中にして3人で座った。
「中学の時……ううん。小学校の時から気になってたんだけど…」
「誰よ~!誰よ!早く教えなさいよっ、姫~♪」
「わっ、私……この高校に好きな人がいるの!」
何となく分かった……。
小中高一緒の男の子は一人しかいないから。
「ふっ、風真が……好き、なの……」
恥じらい笑う姿は、女の子らしくてほんとにかわいい……。
「だっ、だから……幼なじみの紬に協力してほしいの…。ダメかな……?」
「もっ、もちろん!姫花の頼みなら聞くに決まってんじゃん♪」
「ありがとう!……ほんとにありがとう、紬…」
大きな瞳を潤して揺らす姫花。
友達の頼みは聞いてあげたいのに………
心が痛いのはあたしの勘違い……?