頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
そうだ!
姉ちゃんとカケルさんの馴れ初めって聞いたことない気がするな。
「カケルさん!姉ちゃんと、どうやって付き合ったんですか?口説いたんですか?」
「いえ……そんなカッコイイ出会いじゃありませんよ」
「まぁまぁ!教えて下さいよ~」
「おっと……講義の時間に遅刻しそうです。失礼します」
まさかの教えてくれない!?
姉ちゃんに口止めされてるとか!?
「ちょっ、カケルさん!」
「その内話しますよ」
冷静な笑みを浮かべてさっさと家を出てってしまった。
尚更気になるなぁ……。
実際、そろそろ姉ちゃんもカケルさんもアメリカの大学戻っちゃうし。
まっ、いっか。
今は俺と紬のこと考えよう。