頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
姉ちゃんとカケルさんは講義が終わっても、デートや何やかんやで帰って来ない。
親も仕事だし、夕方のこの時間帯が一番暇。
学校にいたら今頃帰る準備してー……紬と話してる頃かな。
ピンポーン……ピンポーン……
誰だろ?
俺はボサボサの髪でヨレヨレのスエットを着て玄関を開けると……
後悔しました。
「ケガ……大丈夫?そのっ、先生にプリントとか頼まれて……来ちゃった」
「紬……。来るなら連絡の一本くらい寄越せよ!」
「ごめんね!先生も急でさ……」
会いたかった紬。
抱きしめたくなる衝動を押さえて、家の中に入れる。
髪くらいちゃんとセットしとけばよかった…。
紬を俺の部屋に入れてから、ワックスとスプレーを準備。
「セットしなくていいよ。いるのあたしだけなのに」
「いや、セットした方がカッコイイから俺!」
「そーですねっ」
紬の笑顔見れれば十分。