頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
紬の隣に座ると俺の手をギュッと優しく触れるだけ握る。
久しぶりの感触。
「せめて……手当てくらいさせて?あたしにもできることだから…」
「ずっとケガ放置してたからなぁ~。つむちゃんにやってもらうわ」
家にある救急箱をリビングから取り、部屋に持って行く。
ほぼ未使用の包帯とガーゼ……それから消毒液を紬は取り出す。
白くて細い指が俺の手を包む。
「うー……すげー染みる…」
「痛いよね……。もう少し我慢して?」
「いったー!待って!こんな染みたっけ!」
「消毒はかなり痛いよ」
かわいらしく笑うけど、やってること全然かわいくねぇから!!
俺の傷に消毒液をかけガーゼで押さえる。
ケガして数日経ってるおかげで、出血量も少ない。