頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
そして俺の手が真っ白の包帯に包まれた。
手当てが終わると俺の手を離す。
せっかく繋がれた手が、また離れてく……。
「うんっ。上手くできた」
「……ありがと」
「よかった。思ってたより傷浅くて安心したよ…」
ホッとした表情を見せた紬は、カバンからコンビニの袋を取り出した。
袋から出て来たのは紬の大好物のプリン。
「風真の分も買って来たの。プリン……一緒に食べよ?」
「食う!プリン久しぶりだなー」
「……はいっ、どーぞ」
「わざわざどーも」
プリンのフタを開けて、スプーンまでつけて差し出す。
気利くし嬉しいけど、俺の手ちゃんと動きます。
でも、こういうとこ気付いてくれんの幼なじみって感じ。