頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
○sweet love 9
甘えちゃうもん
【紬side】
「行って来まーす!」
ドアを開けると夏の風の香りが鼻をくすぐる。
制服も半袖ブラウスの夏服で涼しい……。
心地良い風に包まれながらあたしは、走って階段を降りる。
早く風真に会いたい……!
そう、走って階段を降り……る。
階段を降り……落ちた!?
気付いた瞬間、あたしは脚を滑らせ地味に階段を踏み外す。
「朝から豪快な登場シーンだな……。大丈夫か?立てる?」
「おはよー風真!」
朝っぱらから風真の前で転ぶとか最悪!!
脚の痛みもなく立ち上がろうと脚を立てると……
ズキッ!!
「いたっ……」
「紬!とりあえず俺に掴まれる?家戻ろ?」
「ヤダ!風真と学校行く!久しぶりに一緒に行くのに……っ」
停学も解けてやっと一緒に学校行く日。
脚のケガって最悪だよー!!