頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
そんな時、電話の向こう側で騒がしい声が……
『ちょっと!貸してよっ……』
『俺の電話なんだけど!?』
『まぁまぁ、千哉様にも貸しなさい!』
電話越しに聞こえてくる朱音と風真と日波くんの声。
みんなの元気な声聞いてたら、自然と笑顔が溢れる。
あたしまで元気出てきた……。
『もしもしー?紬?ケガ大丈夫かーい』
「大丈夫。ありがとね、朱音!」
『だって紬いないとつまんないしー!早く来てよねっ!あっ、ちょっとー!?』
『紬ちゃん!無理しないようにね!』
「日波くんもありがとう」
あたしはすごく大切な友達を持ったみたい。
だって、こんなに心配してくれるんだもん。
電話越しから伝わる気持ちが嬉しくて、ついついずっとみんなの元気な声を聞いてしまう。