頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



目の前を見れば、購買のパンとジュース……それからプリンを抱えた風真。


日波くん達と学食行ってないの?


「隣いいですかー?」

「隣ってゆうか……前だよねっ!」

「細かいこと気にすんな!」


風真は昔からずっとそうだよね……


中学生の時に、一人でいたあたしをよく気にかけてわざわざ隣のクラスから来てくれた。


廊下ですれ違えば必ず話しかけてくれたね。


あれが……嬉しくてしょうがなかったの。


「風真は寂しい時にいつも来てくれるね」

「そう?俺、別に暇だから来てるだけだし」

「ありがとう……頼ってばっかでごめん…」

「頼られてばっかじゃなくて……俺に甘えれば?」


優しく囁く君はズルイ。


あたし風真に甘えちゃうもん。


きっと一番、あたしが風真に頼ってる。


風真だから頼れる。


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