頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



この蒸し暑い夜に膝にびよーんとねっころがるカラメルさん。


眠たいのか目を細めて俺に擦り寄ってくる。


あれ……?


これって俺……カラメルに好かれてる!?


「うわ~!珍しい!風真がカラメルに好かれてる!」

「俺さ、カラメルに好かれたかもしれないわ!俺と紬のこと認めてくれたの?」

「ニャー……ニャッ」


カラメルを抱き上げて顔を覗き込むとキレイな瞳を眠そうに細めた。


そして床に降ろせば、またトコトコ歩いて俺の膝に座る。


カラメルの毛並みを撫でて、打ち上げ花火を紬とジーッと見詰めた。


「あたしね、打ち上げ花火終わったあとが嫌い」

「なんで?人混み激しいから?」

「違うよっ。……なんか切なくならない?夏も終わっちゃうなぁ~って」

「あー……確かに夏の終わりって切なさ残るわ」

「今年もそんな感覚。ケガしてるから尚更、切ないよ」


あの夏が終わる時特有の切なさ………


花火と同時に夏の終わりを告げるんだ。


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