頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
さっそく部屋に水槽をセットして、嬉しそうに金魚を眺める。
水槽の中に入れたビー玉がキラキラしてキレイ。
「……ありがとう。風真」
「俺なんもしてねぇよー」
水槽を眺めながら、俺は紬を後ろからそっと抱きしめた。
俺はこれで満足。
「あたしのためにお祭り行って来てくれたんだよね?」
「金魚欲しかったんだろ?せめて、一つくらい彼女の願い叶えてやりたいのが彼氏なの」
「やっぱ風真カッコイイねっ。最高の彼氏だよ……」
そう呟いて、紬はスルリと俺の腕の中から抜け出した。
そして正面から俺に抱きつく。
今日は随分と積極的!?
「すごくお祭り行った気分!あたしの願い何でも叶えてくれるんだねっ」
「当たり前。ま、もちろん。俺の願いも叶えてもらうつもりだけど!」
「絶対に意地悪なこと言うもーん!」
「分かってんじゃん!」
くしゃくしゃ頭を撫でれば俺にしがみついてくる。
かわいすぎるー!