頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



「遅いんだけど」

「ごめんごめん!金ちゃんにご飯あげてた」


俺が金魚をプレゼントした日から、ちゃんとお世話してるっぽい。


金魚の名前は2匹とも「金ちゃん」らしい。


気に入ってくれてよかった~。


夏休み中の今日は、俺んちで勉強会。


脚の調子が良くなってきた紬が久しぶりに家に来た。


「もうあと数ヶ月で卒業だねー」

「そうだなぁ」


部屋の扇風機に二人であたりながら、まだ先の卒業式の話。


「みんな離れちゃったら……寂しいね」

「紬が寂しくなったらさ、俺がいつでも会いに行ってやるから大丈夫」

「ほんとに?風真~大好きっ♪」


俺に抱きついてそのまま二人で床に倒れる。


暑いけど、くっついてくる紬がかわいくてつい抱き返す。


離れたくないし、離したくない。


でもいつか離れる時が来るから………


それまでずっと紬の隣にいさせてほしい。


寝たまま紬の唇に軽いキスをすれば、顔を真っ赤にして顔を逸らす。


まっ、離れてても紬は俺のだ。


< 215 / 281 >

この作品をシェア

pagetop