頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
「遅いんだけど」
「ごめんごめん!金ちゃんにご飯あげてた」
俺が金魚をプレゼントした日から、ちゃんとお世話してるっぽい。
金魚の名前は2匹とも「金ちゃん」らしい。
気に入ってくれてよかった~。
夏休み中の今日は、俺んちで勉強会。
脚の調子が良くなってきた紬が久しぶりに家に来た。
「もうあと数ヶ月で卒業だねー」
「そうだなぁ」
部屋の扇風機に二人であたりながら、まだ先の卒業式の話。
「みんな離れちゃったら……寂しいね」
「紬が寂しくなったらさ、俺がいつでも会いに行ってやるから大丈夫」
「ほんとに?風真~大好きっ♪」
俺に抱きついてそのまま二人で床に倒れる。
暑いけど、くっついてくる紬がかわいくてつい抱き返す。
離れたくないし、離したくない。
でもいつか離れる時が来るから………
それまでずっと紬の隣にいさせてほしい。
寝たまま紬の唇に軽いキスをすれば、顔を真っ赤にして顔を逸らす。
まっ、離れてても紬は俺のだ。